次男が7カ月の時に行った乳児健診で「停留精巣」と診断されました。
「え!病気?!手術?赤ちゃんが作れなくなっちゃうの!?」
長男の時には聞いたこともない話に大きなショックを受けたのを覚えています。
目次
停留精巣とは
停留精巣とは陰嚢の中に睾丸が入っていないことをいいます。生後6か月までは自然に下りて来る可能性があるそうですが、6カ月を超えても下りてこない場合は治療をする必要があります。
停留精巣自体は100人に1人くらいの割合で発症する原因がわかっていない病気です。
妊娠時、精巣と卵巣は区別がなく赤ちゃんのお腹の中にあります。男の子になる場合はそれが自然と下りて来ます。女の子の場合は卵巣としてお腹の中で留まります。
手術の方法はおもに2つ
手術は1歳前後にするのが良いとされています。その方法を簡単にまとめてみます。
正常な睾丸がお腹の中にある場合
陰嚢の中まで睾丸をおろし固定します。ついている血管等を周囲から丁寧にはがして行うので、手術には2時間程かかります。
睾丸が萎縮している場合
睾丸が萎縮(小さく機能を果たさなくなっている状態)しているしまっている場合があります。萎縮精巣や精巣萎縮と言ったりするそうです。残念なからこの場合は機能を失っていますので、体内から摘出するしか方法がないようです。
発ガン性と手術の必要性
停留精巣では正常に睾丸が下りている状態よりも、精巣癌になる確率が10倍程高くなると考えられているそうです。陰嚢の中に睾丸があれば触れることが出来るので、早期に癌を発見することが出来ます。精巣癌は完全に治せる確率が高い癌なので早期発見が大切です。
お腹の中にあると早期に発見することが難しく、全身転移となることもあるようです。なので、睾丸が何処でどうなっているのか早目に知り手術をすることが大事になって来ます。
うちの次男の場合
7カ月の時に小児科で乳児検診をした時に、停留精巣ではないかと言われました。睾丸が片方しか陰嚢の中になかったのです。そして子供医療センターへ行くようにと紹介状を貰い、すぐに診察を受けに行きました。
泌尿器科の先生がこれは手術でお腹の中を見てみないと分からないと言われ、それから2カ月後に手術をすることになりました。手術後に様態を見るため、一泊二日で行われます。
手術は長くて2時間かかると言うことで、覚悟をしていたのですが30分程で手術が終わりました。
手術は無事成功でした。
次男の睾丸はお腹の中で萎縮してしまっていました。
手術中の判断で摘出することになり、摘出されました。(事前にそのような可能性については先生からは説明を受けていました。)
その後、退院するときに、先生からは睾丸が一つなので、強い衝撃を与えないように注意して生活してくださいとのことでした。
思春期や子供はつくれるの?
睾丸が一つでも二つと変わらない働きをするようになるそうです。なので、子供を作る能力自体に影響はほとんどないようです。
見た目はどうなるのかと聞いたところ、片方がないので形は普通の人と変わるがマジマジと見られることがないところなので気にしなくて良いと言われました。
義足ならぬ義睾丸と言う物を入れることも出来るそうです。でも、これは海外でのごく一部の例らしく、国内ではほとんど前例がないらしいです。
次男のその後の経過
はじめは自分を責めた時もありました。どうして??どうして??と答えの出ない問いを繰り返した時もありました。本当はお腹の中に正常な睾丸があって、手術で下ろせると思ってました。実際は片方だけになってしまい、まだ不安もあります。
が、そんなことを忘れさせてくれる位、元気いっぱいです。他の子と何も変わりありません。
親として正しい知識を持ち、これから時期が来たら次男に伝えて行こうと思っています。